夢の国の対象年齢
久しぶりに東京ディズニーランドへ行ってきた。
千葉にありながら、そこは東京であり、東京を強調するが現実ではなく
あくまで夢の国というふわふわしたポジションの遊園地。
昔から好きでも嫌いでもないが、思い返してみると定期的に訪問している。
まったく覚えていなかったが、昨年用事があり実家の写真を整理していたところ、
小学生になるよりずっと小さいときに満面の笑みでミッキーと並んでいる
デビュー写真が見つかったし、高校生の時には男子のみで行ったりしていた。
大学生になってからは周りに好きな人間がいたこともあり、年に複数回行く
ようになり、かれこれ10年以上、20回は通っている。
マニアの人は遥かに長い期間、より頻繁に通っているのだろうが、
誘われれば行く程度の人間でもこれだけ通っていることが恐ろしい。
そしてつい先日訪れた際に、この遊園地の"対象年齢のなさ"に驚いた。
その日は平日の金曜日だったのだが、制服を着た女子高生や、小さな子供にコスプレをさせた家族、もうおばさんからおばあさんへ変わるラインの半歩手前の女性の集団や、一人で来ているおじなんもいた。
3歳児も17歳も38歳も64歳も、カップルも家族連れもおひとり様も
同じ世界観の中で楽しめる遊園地ってちょっとほかにはないのではないか。
そんなにいろいろな遊園地に行ったことがあるわけではないけれど、
USJはお年寄りには厳しい気がするし(心臓に悪そう)、今どきの高校生は
荒川遊園には行かないだろうし。
数年前に、一人の少女が親と、友達と、彼氏と、夫と…と成長子供から
おばあさんになってもディズニーランドに行くというCMが流れていた。
そのときは、老夫婦がディズニーランドに行くなんてあるのかと鼻で
笑ってディズニー好きの彼女から顰蹙を買ったのだが、このまま
いくとCMの主人公と同じ道を辿ることになりそうである。
それはそれで嫌ということもないし、ライフステージが変わっていくと
この場所をどう感じるようになるのかは少し楽しみではあるけれど、
オリエンタルランドの戦略にまんまと引っかかっているところが少し気になっている。